インピンジメント症候群

インピンジメント症候群は、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
しかし、肩を痛める方の多くはインピンジメント症候群の症状を経験します。
肩を上げるという動作やねじるという動作など、肩を動かすときは肩関節だけで動くことははありません。

肩を動かすときは、いくつもの関節が一緒に動いて肩を上げる、ねじる　という動作になります。

肩関節の動きに関する関節の数は5つになります。
写真の中に〇がついていると思います。
この〇の部分の関節が肩を動かすときに必要な動きになります。

要するに、どこかしらの関節に動きの制限があれば動きが制限されるか代償として痛みが発生します。

その結果、瞬間的な痛みだったり、つまり感などを起こします。
これをインピンジメント症候群といいます。

例えば五十肩。

肩関節自体の動きが制限されているため、無理やり肩を上げようとして組織を挟んでしまい痛みが発生します。
インピンジメントとは日本語にすると衝突という意味になります。

五十肩になり、肩を上げる動作を繰り返すとある角度で痛みをが発生します。
これは先ほど説明した腱や組織が挟まっている状態になります。

よって、これを繰り返すことにより最悪、肩の腱を傷つける可能性があります。

腱は一度切れたり傷ついたりすると修復はされません。
筋肉は肉離れをしても修復されます。

違いは、腱は白く、筋肉は赤くなっています。
血液が通っているか通っていないかが大きな違いになります。

血液がある事で組織は修復され元に戻りますが、一度傷ついた腱は自然治癒はしません。
痛みは消えるかもしれません。

しかし、重たい荷物を持ったり、繰り返し腱へのストレスが加わることにより少しずつキズ口が広がっていきます。

 

写真をみてわかるように、腱が傷ついています。
これを「腱板損傷」といいます。

インナーマッスルは4つの筋からなっていますが、インナーマッスルの1つだけでも傷つくと肩の機能は低下し、様々な問題を起こします。

ですので、たかが五十肩と思わず、肩の機能を改善するリハビリテーションが必要になります。

それには、関節の動きを作り、筋の機能を修正するアプローチが大切になります。

補足にはなりますが、インピンジは肩だけではありません。

首・股関節・膝関節と色々な関節で発生します。
その理由として、関節の動きは「カップリングモーション」といい、複数の筋が作用して骨を動かしております。

肩のインナーマッスルのイラストがありますが、筋肉が矢印の方向にギューと収縮することにより、骨や関節が動きます。

しかし、ある筋が傷ついたり、凝り固まって機能しなくなったりすると、挟まるなどの痛みを発生させます。

このようなことが腰・股関節・膝など色々な部位で発生します。

このインピンジメント症候群の問題を解決するに必要なことがあります。

1、筋の緊張をなくす事！
2、関節の動きを作る事！
3、関節の動きの連動性を作る事！
4、筋の機能を改善すること！

この4つの機能を改善する事が、インピンジメント症候群も問題を解決できる方法になります。

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