カラダに痛みなどの問題が発生した場合に知るべき2つの事がある。
『今のカラダの現状がどうなっているのか』と『なぜ痛みを出しているのか』を知る必要があります。

 痛みを出す原因は基本的には2パターンしかありません。

1つは、外傷。
何かにぶつけた時や転んだ時。
例えば、骨が折れているのか折れていないの判断には、画像の方がわかりやすい。
 

2つ目は、日々の機械的なストレスが患部に加わり、限界点を超えて痛みが出ます。
重たい荷物を床から何回も持ち上げる動作を行う仕事の方は腰を痛めやすい事は容易にわかります。
このような状態には画像診断より動作評価の方が必要になります。

画像診断（レントゲン）のメリットはいくつかあります。
1、骨の変形度合い
2、骨の形状が見れる　（ストレートネックなど）

これらがメインになります。

ではなぜ、画像診断より動作評価の方が大切だと思うのか！！
ヒトは必ず動きます。
動かない人はいません。

動いている時に正しい動きをすることができれば患部に負担が蓄積せずに痛みを出す事が極めて少なくできるのです。

上記の写真をみてください。

子どもは前屈時に脊柱のキレイな弯曲がみられます。
しかし、大人の前屈では脊柱が子どもと同じ形状をしていません。

背中の真ん中がボコっと出ているのがわかると思います。
脊柱が過剰に曲がっているのです。

腰も子供と比べると丸みはなく、真っ平らになります。

要するに、背中の『そこ！』しか動いていない状態になります。
局所しか動いていない、『そこ！』への日常的な動作でのストレスや負担の蓄積が多くある事が容易にわかる。

『そこ！』が痛みの原因になります。

 腰椎は5個あり、その腰椎5個と胸椎12個、また骨盤など様々な組織が連動して動きます。
『関節の動きの連動性』が必要なのですが、連動性がない。

この『関節の動きの連動性』はレントゲン撮影でカラダの状態は把握できません。
レントゲン撮影では絶対に不可能です。
 

医療機関は、静的な状態での画像評価に偏りがちです。
骨の変形度合いや病名を伝え、クスリや物理療法を処方する。

レントゲン撮影時は必ず止まっています。
カラダの動きは診ず、静止画像で診断する。

 ただ腰が痛いから安易に病院に行っても、何も解決しない事はよくある事。

カラダの問題は、『筋なのか』『関節なのか』『神経なのか』『動作なのか・・・。

よく耳にするのは、「変形していますね！　だから痛いんですよ。」と言われると思います。
 

 『骨が少し変形している』くらいの状態なら『骨の変形が痛みを出す問題』ではないだろうと私は考えます。
日常の動きが悪いから痛みが出るのであって、骨が多少変形しているくらいでは痛みは出ません。

もし、多少の骨の変形が痛みを出している原因ならば、起きて活動している間はずっと痛いはずです。

痛みが消える事はないはずです。
骨の変形よりもカラダがどう動いているのか、負荷が蓄積し痛みが出やすいカラダの状態なのではないのか！！

だから、『関節の動きの連動性』をどう作って、カラダをいかに自分の意思でコントロールできるかが大切になる。

レントゲン撮影のメリットとしては本当に手術が必要な変形のレベルなのか！？
くらいだと思います。

本当に必要なのは、「動作評価」だと私は考えています。

※画像評価と動作評価の2つがあれば素晴らしいと思います

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